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マーク・ピーターセン「日本人の英語」は関係代名詞の解説も明快

(ア) The Nobel Prize which I received last year was a great honor.

(イ) The Nobel Prize, which I received last year, was a great honor.

関係代名詞の限定的用法と非限定的用法の違いです。

「私が去年受賞したノーベル賞はとても光栄でした」という意味を表すのに適切な英文は、もちろん(イ)です。
ただ、それを間違えて(ア)で表現した場合に、どんな意味・ニュアンスになるかを理解することが大事ですね。

マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語 (岩波新書)」での解説は明快です。
(ア)の表現では、去年受賞したノーベル賞は初めてではなく、自分は前にも受賞したことがあるということになります。

ここまでは、私たちにも理解できますね。

ただその先があって、(ア)の表現の場合、英語のニュアンスとしては「前に受賞したやつはともかく、今度の場合は光栄です」というひびきもあるとのことです。
こうなると、普通の日本人には理解しにくいですね。


日本人が書く英文の問題点として、関係節の先行詞問題も取り上げられています。

例えば、

The number of mirrors is usually two, which are positioned to face in opposite directions.
(鏡の数は普通二つであり、それは向かい合わせに置いてある。)

という文の場合、文法的には“which”の先行詞は“two”になってしまい、意味不明な文になっています。

これを直すには、

The number of mirrors is usually two, and they are positioned to face in opposite directions.

とすれば良いということになります。
明快ですが、日本人の感覚ではつい関係代名詞を使いたくなりますね。


他にも、日本人の書いた英語には“Especially,.....”という表現が多い(「特に・・・」のつもり)が、「そんな英文はない」とかの、英語と日本語の表現方法の違いを気づかせてくれる話題もたくさんあります。

読めば、必ず得ることが多い本だと思います。


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マーク・ピーターセンの「日本人の英語」で “A of B” を正しく理解する

次の表現のうち正しくないのはどれかわかりますか?

 (ア) the University of Hokkaido

 (イ) the University of California

 (ウ) the University of Meiji

 (エ) the University of Tokyo

正しくないのは(ウ)です。
でも日本人には、すぐには分からないですよね。

“A of B”はBのAに対する所有関係を表すので、MeijiがBになるのは適切ではないということです。
ただ日本語の「の」という助詞はより幅広い使い方をしているので、つい(ウ)のような用法が日本人の頭には浮ぶということですね。
実際に、日本国内にはofを誤用した例はたくさんありそうです。

こういう事情が、マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語 (岩波新書)」を読むと本当に良く分かります。


また時制に関して、英語は「時」のことばかり気にしているが、日本語は「相」(aspect)のことばかり気にしているという指摘も、とても新鮮で納得できます。

例として、
 
 Before I went to Beijing, I studied Chinese.(北京に行く前に、中国語を勉強しておいた)

 Before I go to Beijing, I am going to study Chinese.(北京に行く前に、中国語を勉強するつもりだ)

を挙げてますが、とても分かりやすい例ですね。

ただこの本を読んで何よりも感心するのは、マーク・ピーターセンさんの日本語が素晴らしく分かりやすく、読みやすいことですよ。


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マーク・ピーターセン「日本人の英語」でoutとoff を理解する

マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語 (岩波新書)」は、冠詞だけではなく、前置詞や関係代名詞などの日本人が苦手な項目について、特に分かりやすい説明がなされています。

前置詞では、 inとonの解説が面白いです。

inは「の中に」、onは「の上に」と言う意味で、それが色んなケースで使い分けられているという事は、だいたいの人は知っていると思います。

でも、なぜトラックに乗る場合は“get in the truck”で、バスに乗る場合は“get on the bus”になるのかを、正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

「日本人の英語」によると、「これは乗る人と乗り物の運転との意識の上での距離の問題」とのことです。

「たとえば、airplane, ship, busなどの場合、乗る人は一人の乗客にすぎず、乗物の運転に特に何の影響も及ぼさず、ただ貨物のように運ばれている感じが強い。それに反して、car,taxi,private aircraftなどに乗せて貰う場合、自分とその運転との距離は意識の上で全然違うものである。単に運ばれているのではない。乗物の運転と自分との間につながりがいくらか感じられるために、inとなる。」
とのことです。

でもやっぱり使い分けは難しいですね。

他にも、outとoffの違いの説明もとても新鮮ですよ。
例えば、
Claen out your desk!(机の中をかたずけてきれいにしなさい。)

Claen off your desk!(机の上をかたずけてきれいにしなさい。)

で分かるように、『outというのは三次元関係を表わし、動詞に「立体感のあるものの中から外へ」という意味を与える、一方、offは二次元関係を表わし、動詞に「あるものの表面から離れて」という意味を与える』とのことです。

分かりやすいですね。
この点が理解できれば、次の二つの文の違いもとても明快に理解できます。

She took out her raincoat.(彼女は(洋服ダンスか何かから)レインコートを取り出した。)

She took off her raincoat.(彼女はレインコートを脱いだ。)

こういう例がこの本には満載です。
本当にお勧めの本ですよ。



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マーク・ピーターセン「日本人の英語」を読んで目から鱗が落ちる

英文読解力をつけるために、「英文標準問題精講」と「CD付き 英語達人読本」をかなり徹底的に読んでいる間にも、気分転換を兼ねて英語に関する新書本を何冊か読みました。

その中でも最も印象的で、勉強になったのが、マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語 (岩波新書)」です。

この本は、行方昭夫さんが「英文快読術 (岩波現代文庫)」で取り上げていらっしゃるので、前から気にはなっていたのですが、実際に読んでみると、まさに「目から鱗がぼろぼろと落ちる」という経験をしました。

特に冠詞に使い方に関しては、初めて聞く話ばかりです。
なかでも、最初のエピソードにまず度肝を抜かれます。

アメリカに留学している日本人の友人からの手紙に、次の文章が書かれていたそうです。

Last night, I ate a chicken in the backyard.

英語を正しく読むとこの文章から浮ぶ情景は、「夜がふけて暗くなってきた裏庭で、友だちが血と羽だらけの口元に微笑を浮かべながら、ふくらんだ腹を満足そうに撫でている」というものだそうです。

理由は上の文にaがついているためで、なぜそう読めてしまうのかが、この本を読むと良くわかります。
‘a chiken’と‘chiken’の違い、つまり英語での不定冠詞の意味合いを、これほど鮮明に教えてくれた本は初めてでした。


また日本人の感覚では、ある種適当に使って構わないように思えるtheについても詳しく説明しています。
英語の論理では日本人が良く使う「余分なthe」をみると、いらいらして「What!」と叫びたくなるなんてことも、この本で初めて知りました。

例えば、
 In Japan, even in the age of television people still seem to read the novels quite a lot.

という文のtheは余分で「What!」と叫びたくなるけれども、

 In Japan, even in the age of television people still seem to read the same kind of romantic novels that have been popular since late Meiji times.

と言う文は問題ないとのことです。
そして、なぜそうなのかが、この本を読むと納得できますよ。

「英語にとって冠詞の使い方がどれだけ重要か」が、本当に実感を持って良く分かる本です。


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プロフィール

高広 佳之

Author:高広 佳之
某金融機関に約30年勤務しています。お酒と映画と水泳が好きです。

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